アッサラーム・アライクム!都会の皆様、消耗していませんか?
北海道の西の果て、日本海から吹き付けるブリザードの中で、今日も元気に(半分凍りながら)生きている元駐在員、アブ・イサムです。
私の家の窓からは、夏は息をのむような「積丹ブルー」の海が、冬はすべてを覆い尽くす真っ白な雪原が見えます。「あれ、ここ日本だよね?」と自分でもたまに疑いたくなるような、そんな「僻地」と呼ばれる場所で暮らしています。
その生活、本当に持続可能ですか?
よく言われます。「都会の方が絶対に便利でしょ?」「子供の教育とか将来、大丈夫?」って。
ええ、おっしゃる通りです。ここにはおしゃれなカフェもなければ、有名な進学塾もありません。Amazonからの荷物は、冬場は天候不良で予定通りに届きません(笑)。
でもね、都会にいた頃の私は、いつも何かに追われていました。満員電車に揺られて会社に行き、高い家賃や生活費のために働き、週末は疲れ果てて泥のように眠るだけ。平日は息子の寝顔しか見ていないような日々でした。
ふと立ち止まった時、「これじゃ、何のために働いてるのかわからないな」と思ったんです。家族を幸せにするために働いているはずなのに、一番大切な家族との時間を犠牲にしている矛盾。
中東での生活は、私に「常識を疑う」視点を授けてくれました。日本で当たり前だと思われている「都会での競争社会」「高コストな教育熱」は、世界の物差しで見れば一つの特殊な事例に過ぎません。
帰国後、私は日本の現状を冷静に分析しました。高騰し続ける都市部の不動産価格、待機児童問題、過熱する中学受験戦争…。多くの父親たちが、家族を幸せにするために働いているはずが、ローン返済と長時間労働に追われ、肝心の家族との時間を犠牲にしているという矛盾。
「これは、持続可能なモデルではない」
そう判断した私は、生活の拠点を根本から見直すことにしました。
僻地移住は、賢い「戦略的投資」である
僻地移住は、単なる節約ではありません。それは、あなたの人生を豊かにするための、賢い「戦略的投資」なのです。今回は、その経済的メリットを3つに絞ってご紹介します。
メリット1: 固定費の劇的な削減
都会と僻地の生活費を比較してみましょう。
| 項目 | 都会(東京23区) | 僻地(北海道) |
| 家賃(3LDK) | 250,000円 | 50,000円 |
| 食費 | 80,000円 | 40,000円 |
| 教育費(塾など) | 50,000円 | 0円 |
| 合計 | 380,000円 | 90,000円 |
これはあくまで一例ですが、その差は歴然です。都会の家賃で、僻地なら庭付きの一軒家が手に入ります。我が家も、都会の狭いマンションに支払っていた家賃の半分以下で、広い庭付きの一軒家に住んでいます。
食費も、豊かな自然の恵み(お裾分け文化)のおかげで劇的に下がります。ご近所さんから採れたての野菜や新鮮な魚をいただくこともしばしば。スーパーで買うよりも新鮮で、何より美味しいのです。
メリット2: 時間という最も貴重な資源の確保
満員電車の通勤時間がゼロになることの価値を、あなたは考えたことがありますか?
往復2時間の通勤時間は、1年で約500時間にもなります。その時間で、子どもと何ができますか?
私は、その時間を息子と釣りに行ったり、スキーをしたり、語り合ったりする時間に充てています。息子は学校から帰ると、ゲーム機ではなく釣竿を手に取り、「父ちゃん、釣り行こう!」と目を輝かせます。夕飯のおかずは、自分たちで釣った新鮮な魚。冬になれば、家の裏山が彼専用のスキー場になります。
都会では高いお金を払って「体験」させていたようなことが、ここでは日常の風景そのものです。「時間」こそが最も貴重な資源なのです。
メリット3: 非認知能力という未来への投資
都会の教育が「塾での知識詰め込み(認知能力)」に偏りがちなのに対し、僻地では大自然の中での実体験を通じて「生きる力、工夫する力、忍耐力(非認知能力)」が育まれます。
AIが台頭するこれからの時代、どちらの能力がより重要になるでしょうか?私は後者だと確信しています。
息子は焚き火の起こし方を覚え、風の向きで天気を読むことを学びました。たくましく育っていくその背中を見るたびに、「ああ、ここに来て正解だったな」と心から実感します。
もちろん、デメリットもあります
「キラキラした田舎暮らし」を発信するつもりはありません。僻地暮らしには、もちろんデメリットもあります。
– 収入減のリスク: 都会と同じような収入を得るのは難しいかもしれません。
– 不便さ: Amazonの荷物は冬場は天候不良で予定通りに届きませんし、おしゃれなカフェもありません。
– 人間関係: 田舎ならではの濃密な人間関係が、人によっては面倒に感じるかもしれません。
しかし、それらのデメリットを補って余りあるメリットが、ここにはあります。
まとめ
僻地移住は「都落ち」ではありません。「僻地=賢い戦略的撤退であり、豊かな前進」なのです。
都会の暮らしにちょっと疲れちゃったお父さん、お母さん。「こんな生き方もあるんだな」と、温かい飲み物でも片手に、肩の力を抜いて読んでいただければ嬉しいです。
さあ、今日もこれから一仕事。家の前の雪山が私を待っています。それでは、ブログの記事の中でお会いしましょう!

